今年の夏休みは、さまざまな都合により遠くまで出かけなかった。昨年は尾道、その前は金沢と毎年夏休みは遠出をすることが多かったのに、今年は県内でくすぶっていた。
とは言え、ここは信州だから遊ぶ所には不自由しない。比較的過去の足跡が少ない、北信のブナの森に狙いを定めて出かけてみた。
飯山の安ホテルをベースにして、まずは鍋倉山へ。関田峠まで車で上り、茶屋池の周辺から鍋倉山の稜線を歩く。深い霧に包まれたブナの森は幻想的である。
鍋倉山の稜線に生えるブナの幼木は、根元がみんな曲がっている。日本一の豪雪地だけに、雪の重みで曲がってしまうのだ。
夜は飯山の街で笹ずしとそば。
2日目は朝から雨だったので、新潟の妻有トリエンナーレをめぐる。作品自体はいまいちの印象ばかりだけれど、雪深い山村の夏風景がよかった。
3日目は木島平村のカヤノ平へ。鍋倉山に比べて、地形が平らで明るい印象だった。