とうとう大晦日。毎年大晦日は、午後の3時で店を閉め、もう人通りの少なくなった道を家に向かう。県外の方にはわからないだろうけれど、この信州では大晦日の午後になると各家で「お年取り」という宴が始まるのである。関東では、大晦日は年越しそばを食べて、元旦におせちのお重を開いて・・・だったので、この大晦日からおごっそうを食べて、酔っ払って2年参りに行くという風習に、最初のころは驚いたものだった。
でも、八百屋の生活はいつも大晦日の夜まで仕事だったから、今も全く「お年取り」には縁がない。寿司やらオードブルやらのおごっそうにも、縁がない。来年は御柱だけれど、それにも血がちっとも騒がない。人の育ちは育った土地で身に着くものだから、17年住んだくらいでは何も変わらないのである。
さて、今年のお出かけ日記のトリは・・・、
8月の下旬になって、乗鞍に行った。森や高原ばかり歩いていたので、ピークを踏みたくなったのだ。
雑言にも書いたけれど、例によって月曜の午後、店を抜けだして駆け足で登って帰ってくるという、地の利を生かした山登りである。バス停から頂上まで標高差でわずか250mほどだから、慣れない足でも3時間あれば登って下りられる。ただし、天気が安定していればですよ。
狭い頂上にはこんな鳥居と奥宮が建っている。一応3000mだから、眺めはなかなか良い。立っているひょろ長い男は、山椒魚、息子Rなどと名を変えて今年のブログに登場したわが長男。
この2週間後に、畳平にクマが出て大騒ぎになった。
みなさま、よい年をお迎えください。
来年もCAMBIO、ならびにこのブログをご愛顧くださいますようお願い申し上げます。