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心やさしくて美しいスタッフのおかげで、またしても休みをもらって遊びに出かけた。今度はカミさんの両親と妹たち、甥っ子など一族郎党が集まってのキャンプであった。老若14人という構成は賑やかで、今回来られなかった7人が加われば、マイクロバスをチャーターしての林間学校か、遊牧民か、はたまた難民キャンプかという様相になる。この家系は、今時珍しい多産系なのである。
ビンボーな我が家としては、子供たちとの夏の遊びといえば、泊まりはキャンプが標準であったけれど、5年生から6歳まで5人の甥っ子たちにとっては初めてのキャンプである。だから、もう彼らは楽しみで仕方がない。さらに岳父に至っては、前からいろいろ道具をそろえたものの娘たちに冷たくあしらわれ、20年におよぶ念願かなってのキャンプであったから、気合の入り方が違っていた。 美ヶ原のふもと、三城のキャンプ場にテントを張った。始めてテントを立てる甥っ子たちはうれしくて何でも先回りして手伝ってくれるので、あっという間にテントは立ち上がった。虫に弱い女衆は同じ敷地内のコテージに収まった。夕空に電波塔が輝く王ヶ頭(2034m)を指差して、「明日はあそこに登るぞ!」と気合を入れる。田舎のおじさんも、久々の子連れキャンプでうれしいのである。 翌日は6歳から77歳までの10人を引き連れて、王ヶ頭を目指した。標高差にして約500m、距離にして約5km。高すぎず遠すぎず、それでも気合を欠けば脱落しかねない急坂が続く。10人を引っ張るにあたって心したのは、いかに子供たちのやる気を保ちながら登らせるかということであったが、身軽な子どもたちははしゃぎながら歩いているうちに台上に登り切ってしまった。77歳の岳父も遅れることなく登り切った。途中で一言「そろそろ子供たちが一休みしたいそうだ」と言ってきたが、そのココロを読めなかったバカ婿に「まだまだ、もう少し!」と一蹴されてしまった。 牛が草を食む台上の道を、カミさんが運転する車で登ってきた義母や義妹を加えてのんびりと王ヶ頭まで往復する。夏休みで帰宅中の家では、明け方までパソコンと遊んでいる我が家の乳搾り次男が、小学2年生の従妹の面倒を甲斐甲斐しく見る、という意外な一面も見ることができた。下りは鼻血を出した姪とともに岳父も車で下山することになった。もともと登りよりも足を痛める危険性がある下りは、万が一を避けるために岳父は車で下りてもらったほうがいいと思っていたのだが、下り道を歩きながらふと、岳父には無念の情があったのではないか、と思うに至った。 若いころはサッカーやラグビーをやり、最近までテニスもやっていた体力には自信があったであろう77歳が、娘や孫たちに囲まれて山を登る。「疲れたから、休ませてほしい」など口にはしにくい。「子供たちが・・・」と言ったココロを読んで、休みを取りペースを落とすべきではなかったのか。 美ヶ原でのキャンプは3日間とも夕立の心配さえなく、まったくの好天に恵まれた。その次の日からは猛烈はゲリラ豪雨が美ヶ原を襲ったらしいので、振り返ってみれば、この夏で最も安定した天気の3日間だったかもしれない。来年は甥っ子たちが少しだけ成長し、岳父もまた少しだけ齢を重ねる。田舎のおじさんはそのことに思いを至らせることを肝に銘じて、早くも来年のことを考え始めている。2010/8/31
by organic-cambio
| 2010-08-31 18:08
| 店主の雑言
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