|
カテゴリ
最新の記事
以前の記事
2012年 01月
2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 05月 最新のコメント
検索
ファン
|
精力絶倫の太平洋高気圧のおかげで、もう9月になろうというのに夏真っ盛り。例年であれば、筋雲の広がる空の下に高原の秋の花を見に行く季節なのに、この暑さでは花を見る人間のほうがドライフラワーになりそうで、とてもその気になれない。おまけに夕立改めゲリラ豪雨にでも当たれば、逃げ場のない高原では雷にほうほうの態である。
そこでおじさんは閃いた。こんな時は白い岩の間を澄んだ水がほとばしる渓谷が一番ではないかいな、と。かねてから行く機会をうかがっていた、甲斐駒頂上直下に源を発する尾白川へ向かうことにした。 ただし、ひとつ懸念があった。尾白川渓谷道といういかにも散策気分で歩けそうなトレイルの名前でありながら、実際には結構なアップダウンと、ハシゴありクサリありのスリル満点の道であることだった。子供のころから歩道橋を渡るときでさえ、絶対に下を見ないようにして道の真ん中を急ぎ足で渡っていたという、筋金入りの高所恐怖症が同行者である。恐怖のあまり途中で牛のように座り込んでしまったらどうしようか・・・と。 竹宇駒ケ岳神社の入り口にある駐車場に車を置く。駒ケ岳神社の一段下には平らな広場があって、ここは甲斐駒に登るために何度もテントを張った懐かしい場所。でも今はテントを張った形跡すらなく、テントを持って登るようなパーティがいないことを物語っている。 神社の脇にさっそく吊り橋が登場。ユラユラとした揺れに後ろから「ああっ、目が回りそう」という声。下の河原では子どもたちが川遊び。甲斐駒へ向かう黒戸尾根の過酷な道(おそらく日本で一番標高差のある尾根)と分かれ千ヶ淵までは、草履ばきのおばさんも歩いている。 千ヶ淵から先は「準登山道なので、軽装は慎むように」という旨のお札が立っているが、準登山道なんて分かりにくいことを言うのは、台風になり切らないから弱い熱帯性低気圧などと呼んだことから、天気をナメたキャンパーが増水に流された事故のように、一般には「大したことはない」と思わしめる逆効果しかない。ここははっきりと「この先の道は滑って落ちやすい道です。落ちたら死ぬこともありますので勝手にどうぞ」ぐらいは書いておいたほうがよい。 ![]() 道は階段で小尾根に登ったかと思えば、また階段で窪に下りるといった具合で、一般の人が歩くにはかなり危ない。所々に廃道が見えることから、崩れるたびに道を付け直した結果、全部が高巻き道になってしまったということらしい。だから下にきれいな水と岩が見えながら、なかなか下には下ろしてもらえない。 30分ほどで旭滝。ここからさらに高巻きがきつくなって、カミさんは言葉を発しなくなる。 ![]() 振り返ると足が自然と山側に寄っている。道の脇には鎖やロープが備えられているものの、高所恐怖症にとってはそんなもので安心なんかできるものではないらしい。 ![]() 足元に変わった色が見えたので、しゃがみ込んでみるとホトトギスが咲いていた。白地に紫の水玉模様というなかなかの洒落者だ。 ![]() 百合ヶ淵を高い岩の上から見下ろす。カミさんは近寄りもしなかった。 ![]() 百合ヶ淵からは痩せ尾根に取り付き、木の根っこにすがるように登る。 ![]() 痩せ尾根を登り切ると、神蛇滝の展望台。3連のきれいな滝が眼下に見える。磨かれた花崗岩の落ち口から水が空中にほとばしる。涼しげだがその距離はあまりに遠く、音さえ聞こえてこない。この尾白川はこの先不動滝や千丈滝などをかけ、黄蓮谷と名を変えて右股は甲斐駒頂上に突き上げる。沢登りでは上級のコースで、明るさとアプローチが近いことで人気があった。 この先もさらに不動滝まで道は続くのだけれど、カミさんの目を見ると「もうだめ」と書いてあった。参ったタヌキは目でわかる。下りは尾根道を下り、吊り橋の下で水を浴びた。汗を流して気持ちよくなったところを、カミさんは蚊に3発も刺された。2010/9/2 ※このブログはトラックバック承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||