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先週は図書館で読みたかった本が3冊も借りられたのでウハウハだったが、毎週イベントがあったり古本市の打ち合わせがあったりで、なかなかおツムの容量に余裕がない。そこで朝4時半から起きて少しずつ読むことにした。アホか!と思う人もいるかもしれないが、酉年だし、もうジジイだし、4時半に起きることなど朝飯前なのだ。ん? 当たり前か。4時半に起きて読み始めても、薪ストーブに火を入れたり、お茶を入れたり、朝飯の漬物を切ったりしているとすぐ5時になってしまうし、5時半には朝飯を食べ始めるので、本を読めるのは30分しかない。結局1冊を読み終えるのがやっとで、2冊は読まずに返すことになりそうだ。この本を借りたかった他の人に申し訳ないなぁ◆朝飯を食べる前に玄関まで新聞を取りに行く。玄関には14歳の老犬が寝ていて、丸まったまま目だけでこちらを見上げてくる。この数か月、その目がいつも目ヤニでただれていて痛々しい。原因は歯周病で歯茎が腫れているからで、きちんと歯の管理をしてあげなかった飼い主が悪い。秋になると農家から頂いたはね出しのりんごや、洋梨の皮を食べさせていたのがよくなかった。糖分の高いものを食べてからすぐに寝てしまうのだから、虫歯になって当たり前だったのだ。子どもたちには歯を必ず磨かせたのに、犬の歯磨きまでは気が回らなかった。気の毒なことをしてしまった◆昨年、別の件で獣医にかかった時に、歯周病がひどいことを指摘されていた。犬の歯を治療するのは大変なのだそうだ。「はい、あ~んして」と言っても口を開けてくれるわけがないし、痛ければ怒って嚙むし、なんといっても口を閉じただけでこちらが怪我をするような歯だし。どうしても治療するのなら全身麻酔をすると聞いて、その時は見送った。犬は人間のように口を押さえて「歯が痛い~!」などと言わないけれど、きっと痛くて辛い日々を送っているのだろうから、何とかしてやらねばと思う。もうすでに抜けてしまった歯もかなりあるようで、水を飲むときも横から漏れてしまう。犬にとって歯は敵と戦う最大の武器だし、動物として獲物を食いちぎるために大事な道具なのに、毎日餌をもらえる身とはいえ歯がないのは不自由極まりないことだろう。齢をとって歯の抜けた犬は見るに忍びない。自分も遠からずそうなるかもしれないのだから、他人事ではないぞ◆その老犬をまたいで新聞を取り、読みながら朝飯を食べる。最近はどうも犬だけでなく、我が家で購読している新聞も歯が抜けたようになってしまった。その新聞は、昨年秋に誤報を叩かれて社長が辞任した。寄ってたかって叩く週刊誌の書き方もひどかったが、新聞の対処も下手で、貧すれば鈍するを絵に描いたようだった。さらに、暮れの解散総選挙に際して政権与党からメディア各社が「報道には公平を期すように」などという脅しを受けたおかげで、すっかり歯周病が進んでしまった。まるで、我が家の老犬の如し◆たとえば、国会で首相が質問者に野次を飛ばしても、その野次がまた事実に基づかないことであっても、今の新聞は大きく書けない。政治面に小さな記事で、こんなことがありました、という程度。その程度にしか新聞が書かないということは、多くの読者はその程度のことだとしか思わない。でもよく考えてみると、国会という場でものすごく非常識なことがあったのに、見過ごされているに等しいということだ。新聞の歯が抜けてしまうと、そんな非常識な人たちにはとても都合の良いことになってしまう。それが今、日常的になりつつある◆新聞には、全国に配された記者が起きたことを書き起こして伝える報道という役割と、起きていることの意味を読む人に問う言論という役割がある。起きたことに問題があると思えば、記事を大きくすることで読者に問題の大きさを想起させることができるし、さらに論評を加えることで異議を唱えることもできる。構造的には、いくら記者が書こうが編集が取り上げなければ記事にはならないし、限られた紙面にどのように記事を配するかで全体の論調を作ることができる。だから読者は、その論調によって新聞を選ぶことができるし、実際に今の新聞は微妙ではあるが論調は分かれている。でも、根本のところで歯が抜けつつあり、政治によって歯周病が悪化する薬を飲まされてしまった◆そもそも報道はともかく、言論について新聞はもう死に体だともいわれる。ネットで誰もが発信できる時代にあって、新聞の存在は確かに危うい。でも、新聞というフィルターがなくなった文字の報道を、きちんと分別して読みこなせるリテラシーは、果して世の中にどれだけ育っているのだろう。ネット上で極端なイデオロギーが支持されやすい背景も考えると、メディアを読みこなすリテラシーをもっと身に着ける必要があると思う。くれぐれも長いものには巻かれないように。
by organic-cambio
| 2015-03-10 15:12
| 店主の雑言
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