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このところ、夜中に鹿の鳴き声で目を覚ますことが多くなってきた。秋が深まって鹿鳴きが始まったのだ。鹿のオスは繁殖期の秋になるとメスを呼んだり、縄張りを守るために大きな声で鳴く。山の中では日中でも鳴いていることがあるが、人家の近くでは夜中になって人けがなくなると鳴き始める。山と畑に囲まれた我が家の周辺はちょうど縄張りの境目に当たるらしく、10年ほど前からこの時期になると、息遣いが聞こえるほどの近距離から毎晩のように大声が響き渡る。本業に加えて古本市のチラシの発送などで忙しい日が続いてきたのに、夜中に何回も起こされるとカラダの疲れが抜けない。不機嫌な顔でレジに立っていたら鹿のせいだと思ってくださいませ◆今年の秋は自前の単独イベントを一切やめ、始まりから出続けてきた地元のイベントへの出店もやめ、古本市の企画と準備に集中することにした。9月中旬からは毎週のように各地で開かれるイベントに足を運び、イベントの運営方法、主催者の構成、地域との連携、デザインや告知の方法、出店者の募集、そして来場者の構成やイベントの雰囲気など、ありとあらゆることを学ばせてもらってきた。どのイベントにも個性があって、ひとつとして同じスタイルはなく、どのイベントでも自分たちの古本市に反映するアイデアを得ることができた。ただ、自分たちの古本市もどのイベントに負けず劣らず個性的であるので、そのままパクってどうなるものではないけれど◆イベント運営の成功法則などというものがあるのなら、もうとっくに本になって出回っているだろう。それに近いハウツー本ならあるかもしれないが、そんなものを当てにしていたらきっとイベントはコケる。それだけイベントを企画するのは難しいし、さらにそれを続けていくのは大変なエネルギーを要するのだ。いろいろ見て歩いて発見した中で学生がいる街ほど賑やかに思えたのは、自分たちにないものだから羨ましく思えたのだろうか。大学があると他所から一定数の18歳人口が流れ込んでくる。卒業と同時でまた出ていく人が多いのだけれど、その出入りによって街の中には風が吹くようだ。そんな学生や大学の存在とイベントには、不可分な関係があるように思えた。でも、それは他所のこと。自分たちの街にないものに指をくわえて見たって仕方がない。オレたちはオレたちなのだ◆あるイベントでは人出の多さと、骨董品の数の多さに圧倒された。自分たちがやろうとしている古道具市など足もとにも及ばないような賑わいに、自分たちが見ている世界の狭さを思い知ることになった。でも、その一方で、天然素材で人間が拵えたかつて生活に役立ってきた道具たちというわれらが古道具市のカテゴリーは、まだまだ手垢がついていないことを知ることにもなった。骨董品という一種独特の世界とは一線を画した、古いけれど温かみがあって家の中にあると何となく落ち着く小さな家具。プラスチックなら100円ショップでも売っているけれど、きちんと木工職人が組み立てて長く使われたおかげで棚板がすり減っているような書類棚には、長く用に耐えてきた風格のようなものがある、と実際に触って感じてもらう古道具市。それは今まで続けられてきた骨董市とはちょっと趣が違うし、対象となる人の年齢や生活経験の長さも違う◆あるイベントでは古い街道にたくさんの出店が集まり、道を埋めるほどの人出で賑わっていた。車道を通行止めにするために、入り口にはガードマンが立って来場者の車が入り込まないように規制をしていた。その通り沿いに住んでいる人は「住民です」と言えば通してくれるようだったが、中には無言で怒ったような顔をしたドライバーが突き抜けていくことあった。イベントの開催で地域の住民に非日常が発生する場合、歓迎されない場合があることを目の当たりにした。われらの古本市も街中で開催するので、交通規制をするようなことはないが、住民の迷惑になることがないよう十分に配慮しなくてはならない。何よりも古本市の目的は、街を歩いてみんなに楽しんでもらうことなのだから。
by organic-cambio
| 2015-10-20 14:39
| 店主の雑言
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