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今回の「春市」でのCAMBIOの出し物は「戦争プロパガンダポスター展」。下伊那郡阿智村の元村長宅に遺されていた貴重な戦時中のポスター135点のうち、20枚を選んでご覧いただきます。終戦後に出た焼却命令を無視して土蔵の梁の裏に隠し続け、子息に「平和な時が来たら、後世の人にポスターのことを伝えなさい」と言い残した元村長の意図を、今だからこそ生かしたいと思うのです。
そもそもこのポスター展の企画は、古本市事務局の相棒である古本屋が「春市」向けに考えたものでした。ところが戦争時代のポスターとなると、展示内容の受け取り方は人によって微妙に違います。古本市実行委には宗教、政治、イデオロギーは持ちこみたくありません。ポスター展はそのどれにも触れるものではありませんが、外部からそう見られてしまうことはできる限り避けたいと思いました。 そこで実行委主催としてではなく、CAMBIOの個別イベントとして開催することにしました。個別であっても開催を不安視する意見もありましたが、もともとアンチを売りにして続いてきた店です。お客さんは驚くことはないし、周りの目を気にする必要もない。それに、こんな時勢だからこそ絶対にやりたかった。このポスターが作られた頃と、同じような時代になりつつあるような気がするから。 最強の空母艦隊が日本海に向かい、某国の核実験があれば先制攻撃も辞さない。その結果として隣国では数十万の市民が命を奪われ、われらの住む島にある基地に向けてミサイル攻撃も予想される。政府がその事態に備えて、「いざという場合は地面に伏せ、窓から離れて」というメッセージをウェブに掲載、というこの数日のニュース。そんな事態って生まれて初めてだけど、私の反応は大袈裟ですか? 人間は様々な状況に順応していく能力があるので、危険なことでも少しずつ状況が悪化していくと慣れてしまうのです。事態に対して当事者でなければなおさら、その状況に合わせて物事を考えるようになる。そして気が付いたら、すっかり周りの状況にがんじがらめにされていることがあります。プロパガンダという思想宣伝は、そんな習性を利用して一般大衆をからめ捕る方法なのだと思うのです。 このポスターが作られた80年近く前とは情報の伝達方法が全く変わっていますが、人間の習性はあまり変わっていないはず。今の情報テクノロジーは、私たちに気が付かないようプロパガンダしていく方法を編み出してくるに違いない。でも「いざという場合は地面に伏せ、窓から離れて」というのは「敵が上陸したら、竹やりを持って戦え」というのに近くて、あまりに無策だと思うのだけれど。 そんな状況の中で始まる「春市」ですが、いろいろなイベントをご用意しました。近隣から個性的な店が集まるマルシェや、プロの大工が指導する小屋作りワークショップ。古い石造物や祠を写真に撮って、研究者が解説する「スワニミズム的写真探偵団」。各会場が意匠を凝らした独自のイベント。もちろん古本も今まで通りにたくさんあります。そして只今育ちつつあるのが「フリーペーパー博覧会」。 今回で3回目となりますが、全国各地からたくさんのフリーペーパーが集まりました。これだけのフリペが集まって無料で持ち帰ることができる(カンパお願いしてますけど)のは、全国的にもあまり類を見ないイベントです。行政が発行する地域系、個人が作る読み物系、オタク系、アート系。今回初めてガテン系も登場し、「フリースタイルな僧侶たち」という坊さん系、学校系、会社広報系など。 昨年までは「送料を負担するから送ってください」とお願いしてきましたが、その送料だけで結構な金額になってしまい、今回からは「最低の送料をご負担いただける範囲で」としました。それでも好意的に送ってくださるところが多くて、たくさんの種類が集まりました。ただいま35誌、バックナンバーを含めると120種以上のフリペが集まっています。どうぞみんなのフリペを見に来て下さい。
by organic-cambio
| 2017-04-26 08:03
| 店主の雑言
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