新年早々、納豆が大量に売れ残ってしまった。今はその事態の収拾に追われる毎日である。どうやって片付けるのかといえば、1日1パックというノルマを課して、ひたすら食べ尽くすのである。
朝ごはんのおかずにも格というものがあって、漬物、佃煮などの脇役を従える主役には、3つの代表格がある。横綱はなんといっても鮭。鮭を焼く日は朝から少しうれしい。その次は明太子。これを好きな子供がいるので気をつけないとすぐ無くなってしまう。そして納豆は一番登場する回数の多い、庶民的な主役といえる。
正月明けから毎朝納豆を1パックずつ食べるために、様々なバリエーションを駆使することにした。オーソドックスに刻みねぎ、ねぎにオカカを加える、大根を卸して卸納豆、ポン酢で卸納豆などなど。卸納豆の大根に三浦大根の先っぽを使ったら、これがまたビリビリと辛くて朝から涙を流すほどうまかった。大粒納豆は豆の味が生きているので、塩だけで食べるとうまい。たれをかける場合は、白だしよりも京風だしの方が合う。練りからしはねりが固めなので、納豆向きではない。などと納豆の一家言を持つようにもなってしまった。
食べ続けて3週間が過ぎ、ようやく終わりが見えてきたと思ったところで、またいくつかの売れ残りが出てしまった。3つ残して2つ食べると、また2つ残ってしまう。これは永遠に納豆を食べ続けなくてはならないのではないかという、大変なことになりつつある。
これを納豆逃げ水現象というべきか、納豆わんこそば大会というべきか。2008/1/29