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春市が終わった連休の後半で3日ほど休みをいただきました。ふだんは定休日の月曜日しか出かけるチャンスがないので、4日の土曜日はかねてから狙いをつけていた2か所に出かけました。どちらも県内ながら山の向こう。1か所目はある芸術公園の中にできた喫茶兼ギャラリー。ものすごい勢いで成長しているパン屋を母体にして生まれた新業態。注目を浴びるパン屋が作ったのはどんな店か、と。
芝生に囲まれた農産物直売所だった建物に入ると、大きな本棚を兼ねたカウンターがあって、そこで喫茶のオーダーをして店に入ります。喫茶とギャラリー、古本が混然一体となった店内の席で、コーヒーやホットドッグを待つ間に本や雑貨を見る。喫茶とギャラリーは併設されているだけで、それぞれが別の存在になっていると思っていた私は、ちょっと戸惑って食べるにも見るにも落着かなかった。
本棚や衣類のラックと客席が近いので、待っている間に本を見たくなるし、見て歩く人が常に客席のそばで動いていると食べていて落着かないので快くない。どこか中途半端な印象を持って店を後にしました。そこから寄り道を重ねて県都まで足を延ばし、県立図書館へ。月曜は絶対に開いていない施設の代表。以前は伊那の図書館まで毎週本を漁りに行っていたのに、今は全く足が遠のいてしまった。
本を借りるなら県立まで行く必要はないのだけれど、蔵書を貸し出す静的な機能だけでなく、さまざまな知を動的に交錯させる機能を作るために大幅な改装をしたので、一度見てみたかった。3階に設えたファブラボや視覚的で実験的空間は斬新だったけれど、書架のあるフロアや席がある空間に比べると別世界のような静けさ。「いま」の図書館に何が求められているか、を表した残酷な対比でした。
図書館はよく無料貸本屋などと揶揄されます。話題の新刊は借りるまでに数か月かかるものもあるらしい。でも私が図書館に出かける理由は、世の中の脳みその中に自分を放り出すような感覚が好きだから。書架からいろんな本が、ちょっと読んでみないかい?お前はこんなことを知らないだろう?と呼び掛けてくる感覚。書店と違ってフトコロ事情に左右されない利点は、無料貸本屋と同じですけど。
近日公開されるニューヨークの図書館を舞台にしたドキュメンタリー映画のレビューを読むと、図書館とはすべての物事に関わる知の拠点であることが映像にまとめられているようです。図書というひとつのブツにとらわれず、知を本やメディアから受け取るだけにとどまらせず、発信したり受け取ったり相互に交錯させていく機能を図書館に作り出そうという試みが、県立図書館から始まったのです。
何ごとも世間より先に進んでいる提案は、理解されにくいものです。新しい提案が詰まった図書館も、今は静かな一角にとどまっているけれど、そこに動きが加われば自然と人が集まってくるのでしょう。みんなが持っている図書館という概念を変えてやる、という館長の意気込みを表したカタチでした。そしてパン屋の新店舗についても、同じように自分の理解が追い付いていないことがわかってきた。
数日後に見つけた新店舗を取材した記事で、店主が発した「喫茶は接続詞なのだ」という言葉に新店舗の意図が表れていました。本や雑貨や衣類という性質の違う品を、食べものを提供する空間で包み込んでそれぞれの関係を接続させるという意図。暮らしに関係するモノを、順接であったり逆接であったり並列としても接続させる業態としての喫茶。これはアリだ、と自分ごととして閃いたのでした。
by organic-cambio
| 2019-05-21 15:53
| 店主の雑言
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