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クラウドファンディングを公開したおかげで、これまでの経緯について他の方に伝える機会が増えました。数人でチームを組んで進めるのではなくて、常にひとりの頭の中でこねくり回した結果が表出してくるだけですから、こうして伝えると今までの経緯を整理することができます。何しろ頭の中と言ったら焼鳥屋の秘伝のたれや魚のアラを発酵させたクサヤの壺のように、どろっどろなのですから。
新聞の取材で記者さんに話していると、次々とここに至るまでの経緯が複雑に、しかも必然性を伴って絡み合っていたことが分かってきました。そうだったのか、と工事中の天井を見上げながら納得したのですが、数日たったらまた秘伝のたれに溶け込んでしまった。食べものの作り方に偏っていたコンセプトを、暮らすことや自然との関わりまで広げ始めたことも、クサヤのアラ汁に沈んでしまった。
お世話になった人へメールを書いていると、最初に店を開いた場所での13年間が第1ステージ、今の店に移転して今までの14年間が第2ステージ、これから始まる2階の展開を含めた店が第3ステージになる、という分け方がひらめきました。それぞれのステージの中でも最初の改装は開店7年目、売上の高から店の活動や周りの人たちとの関係性に軸足を移したのが、やはり移転後7年目でした。
ひとの転機は7年周期でやってくる、という説があります。振り返ってみるとだいたい合致しているので、それを基に先を考えると2026年にマイナーチェンジのタイミングがやってきますけど、そこは最後のステージに向かってバトンを誰かに渡す時にしなくてはならない。その次の年には喜寿なので、引退の準備を始めるのです。そこから先はカミさんと好き勝手に世界中を旅して歩くんだから。
でも今までに、7年後に何をする、と決めてモノゴトを進めたことなんてないんです。すべて目の前のことばかり見て走ってきて、7年ごとに立ち止まって周りを見渡し、14年ごとに頭から泡を吹いて針路を変更してきただけ。だから次の7年後なんてわかりっこない。生きてるかどうかもわからない。目の前のことに全力を尽くすだけ。今の考えから先々が変わったってそれがベストだということ。
自分が進む先の絵を描いて忠実に実現していく人って、すごい生き方だなって私は感心します。一つ一つ実現するために今するべきことを自分に課し、欲望を抑えて目標に向かっていく。年を追うごとに自分のスキルが上がっていく努力の人生。何でも思い付きでモノゴトを進めてきた身には、生まれ変わってもできないと思う。この先だってわかりゃしない。来年は違うことを言ってるかもしれない。
そんなノーテンキな生き方ですが、続けていくためにはひとつ大事なスキルが必要です。それは「自分で決める」ということ。計画通りに進むのではなく、予想外のことばかりが目の前に現れてくる。それでも自分がやりたいことを遂げるには、何ごともその場で決めなくてはならない。決めた以上はリスクを引き受ける覚悟も必要。何ごとも「エイヤッ!」と川を跳んで、あとは何とかなるだろうと。
組織に属さない身にとって、自分で思いついたことを自分でお金を借りて実行できるのだから、こんなにやりやすいことはないと思えます。でもその裏にはリスクを負うという覚悟が必要。リスクは悪者にされますが、考えようによっては後戻りさせないモチベーションになるし、尻をあぶる火でもあります。自営業とはノーテンキでなくてはならないし、自分で自分に火をつける怖い身分なのです。
by organic-cambio
| 2019-07-23 16:28
| 店主の雑言
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