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クラウドファンディングは、おかげさまでたくさんの方からご支援をいただきました。初めての試みでしたが、個人的には5年ほど前から毎年どこかのプロジェクトを支援してきました。以前は目標に届かなければチャラという賭けのような方式がメインでしたが、最近は目標に届かなくても成立するスタイルが主流です。絶対にやり遂げる!という点では賭けのスタイルの方がカッコいいですけど。
綿密に計画を練り、公開後の経緯もおおむね推測どおりでした。最終日の夜でゴールするという見込みまで見事に当たって、あまりドキドキする場面もなく達成。予想外だったのは、店頭でお申し込みをいただくご支援がとても多かったこと。全体の割合で4割近くに達しました。ネットの接続に慣れない方も多いと推測した方法でしたが、わざわざ足を運んで下さる方も多く、ありがたいことでした。
ネット上では、成立後に初めてご支援をいただいた方のお名前が分かります。「その蓋を開けると今までの人生が見えるようだった」と言った人がいましたが、その通りでした。いや、本当に、金額だけでなく、やり通さなければならない意思をたくさんお預かりしました。クラウドファンディングの成果とは目標金額の達成だけでなく、たくさんの意志を受け取ることにあるのだ、と実感しています。
さて、9月になりました。プロジェクトが始まって早や8か月。今月末には改装が完成し、10月初旬には保健所の検査を通し、中旬には最初の出店営業が始まります。クラファンの感慨に浸っている暇もなく、どんどん進めなくてはならない。姿を見せ始めた「八百屋の食卓」にどんなメニューを乗せるのか、どんなイベントを開催するのか、まだ具体的にならない部分が多くてかなり焦ってます。
週6日営業の日常があり、週末はときどき地域の役もこなし、現在進行中の工事の判断があり、そのうえで完成後の企画を立てて出演を依頼していきます。じつは、新たなコトが決まるのは一瞬のことで、それまでに詰め込んできた材料や要素や経験や関係や知識や期待や現実が、発酵を重ねて噴き出してくる。それはだいたい朝の目覚めとともにやって来て、まだ暗い朝のふとんの中で決まります。
女性はそれを言葉が降りてくるとか、お告げがあると表現する方がいますが、私は自分の中から噴き出してくるという感覚でとらえています。それは性的な役割やカラダの構造によることが大きいのでしょうが、生命を宿す特性と種をばらまく特性と言えるのかもしれません。我が家では関西のツッコミと関東のええかっこしいという二つの特性も絡んで、いつも話がややこしくなる傾向がありますが。
おっと、そんな話をしている場合じゃなくて、つい先日の朝も目覚めとともに今後の展開が噴出してきて、慌てて起き出してノートに書き留めました。その前夜に、隣の店のシェフと一緒にできることを考えたことが引き金でした。オーガニックという店のミッションと街のイベントをどう融合させるか。食べもののイベントを、オーガニックという線引きで排除しないためにはどうしたらいいのか。
それは、きっちりと色分けして分類することでクリアできることが見えたのです。シェアキッチンと、みんなで食べる食卓と、街のイベントを、きっちり色分けしてそれぞれにわかりやすい名前を付ける。複数の人間が考えればすぐに出てきそうな方策が、ストレージが満杯のおツムでは閃くまでにずいぶんと時間がかかる。それでも準備の最終局面に来て、少しずつ前進しています。どうぞお楽しみに。
by organic-cambio
| 2019-09-03 17:14
| 店主の雑言
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