SNSの個人アカウントを開くと犬の写真ばかりで、いかに日々の関心が犬に吸い取られているかがよくわかります。周りから見ると犬を溺愛する困ったオヤジに見えるでしょうけれど、仕方がないと諦めてます。最近は世話を焼く飼い主とペットの関係だけでなく、信頼関係に発展してきているようでちょっとアブナイかもしれない。帰りを待ちわびる姿が旅先に送られてくると、涙が滲んじゃうw。
当り前ですが、犬を飼うことはいのちと付き合うことですから、終わりを考えておかなくてはなりません。5年前に先代の犬を見送った時のことを鮮明に覚えているだけに、あんまり気持ちを入れ込むのはどうなのかと逡巡することもあります。でも、家族として家に受け入れて暮らしているわけですから、日々一緒に齢を重ねていくことになります。終わりが来るのは犬が早いのかワタシが早いのか。
つい最近、同い年の友人が犬を飼い始めたのですが、さんざん迷ったのが犬との寿命の競争になることだったそうです。犬が15年生きるとすると、自分を含めた男性の平均寿命と重なる、と。ワタシは今の犬が寿命を迎える時に備えて、もう一頭飼おうと思っていたのですが、カミさんに「飼い主が先にいったら誰が面倒みるの!」と叱られました。いや、オレはあと35年は生きる予定なんだけど。
彼が新たに犬を飼い始めたことを知った夕方、16年連れ添った犬が今朝亡くなったばかりのお宅に伺いました。我が家の犬も遊んでもらった大先輩だけに、最後のお別れにまだ生きているような亡骸を撫でて冥福を祈りました。一緒に日本縦断までした大事な家族を亡くした、飼い主にとってつらい日であることがよくわかります。犬は人間より寿命が短いだけに、必ずつらい日がやって来るのです。