重い話が続いたので、口直しに犬のノロケ話でも。いつもみなさんに可愛がっていただいている看板犬ミミですが、我が家にやって来て2年が経ちました。人間で言えば20代の後半になり性格的にだいぶ落ち着いてきて、ふざけて手を咬んだり壁を穿ったりすることがなくなってきました。店ではいつも大人しく撫でられていますが、家でも一緒に暮らすのに困ることが少ないなかなか賢い犬です。
部屋に犬がいても困らない最大の理由は、ミミは私たちの食べものに全く興味を示さないことです。自分に与えられたごはんですら「今日はいらない」と食べないことがある犬なので、かなり変わった性格なのかもしれません。排泄も家では絶対にしない。どうしても我慢ができないときは、そばに来てじ~っと顔を見つめて訴えてくる。犬とのコミュニケーションはアイコンタクトが基本なんです。
眠る時も自分の好きなように勝手に寝ているので、隔離するケージやらクレートなんてものもありません。朝になるとだいたいソファの隅か、床に置いたベッドに丸くなっている。隠れられる場所が必要だろうと、ソファの脚に台をかましてやったので、拗ねた時はソファの下にもぐってしばらくいじけている。夜中にキツネが騒いだり明け方にキジが鳴くと、大声で吼えて私たちも起こされますけど。
躾というほどの大層なことは一切していません。犬と一緒に暮らすためには人間が上位だと示す厳しいしつけが必要だという意見もありますが、私たちは上位でいるよりもお互いに分かり合える関係でありたいと思うので、犬が何を求めているか探ることを優先してきました。その結果、犬が成り上がることもなく良い関係で暮らしています。人間より犬の方が賢いという指摘もよくいただきますが。
