今週分としてちょっときわどい話題を書いたのですが、世の中にギスギスした話題が満ちているのでボツにしました。こんな時は犬の話題でまったりとしましょう。ミミがわが家にやって来たのは私が地域の総代になる直前でしたから、一緒に暮らした2年余りは個人的にかつてなく忙しい日々と重なっています。それでも精神的に安定して過ごせたのは、ミミの存在が大きく作用していると思います。
今まで飼ってきた犬はみんな外飼いだったのにミミを家飼いにしたのは、どっぷりと触れ合って暮らすためです。買ったばかりのソファを占領されても床に毛が散らばっても、同じ部屋で暮らすことを選択してみると人間とは違う存在感に気持ちが和みます。店を閉めてから地域の会議があって目をショボつかせて帰ってきても、車の音を聞きつけてソファから飛び起きて玄関まで迎えに出てくるし。
一緒に暮らしていて人間と存在感がどう違うのかというと、あからさまな愛情表現が許されるところだと思う。カミさんが寝ているところを撫で回したら蹴りが飛んでくるし、娘にブラシをかけようとすれば変態扱いされるけど、ミミは喜んで受けてくれる。ミミは私が家に帰ってくると頭を擦り付けて喜びを表すし、隣に寝そべって腕を舐めたりするけれど、カミさんがそんなことしたら恐怖だし。
ミミに看板犬の素質があると分かったのは、実際に店に連れて行ってからでした。知らない人がそばに来てもあまり怖がらないし平気で背中を撫でてもらえる。まだ6か月ぐらいの時期から店で知らない人と触れ合ってきたので、社会性が付いたのでしょう。ミミも家で暇こいて寝ているより刺激がある方が楽しいようで、喜んで付いてきています。どうぞやさしく撫でて可愛がってやってください。