選挙戦が始まったある日、家に帰るとポストに政権与党の広報冊子が投げ込まれていました。せっかくですから利用させていただこうと、燃え盛る薪ストーブで炎の一助とさせてもらいました。寒いもんね~◆老親が健在だったころは与党候補の後援会にも入っていたようですから、我が家も与党派だと思われているのかもしれません。でもワタクシは与党と聞くと、キャベツを芯から食い荒らすあのヨトウムシを思い出すのです。その日も鍋に入れようとした白菜の中から、ぬくぬくとトンネルを掘っていたヨトウムシが出てきたばかりでしたし。ヨトウムシは夜盗虫と書くように、ヨトウというのはロクなもんじゃないので◆地区の役員をやりましたから、誰が配って歩いたかはだいたいわかります。役員をやっているときも国政選挙があり、役員会が終わると「お名前を書いてください~」と後援会の入会用紙を持って回る人がいました。みなさん「はいはい、いつも通りね~」と言いながらさっさとサインしてました。お断りをしたのはたぶんワタクシのみ。この地区の中でオトナになるというのは、こんな時に自己主張をしないことのようです。それ以来、地区のお歴々の頭の中には「あいつは、、、」と付箋を付けられたのだろう思います◆一定の人の括りの中で、いろんな価値観や思想が入り混じっていることを寛容性に富んでいると呼ぶそうです。都会のように隣に住む人がどこの誰だかわからない世界は意図せず寛容にならざるを得ないのですが、地方では岩盤のような不寛容が今も当り前です。高校を卒業して都会に出た人が出身地に戻りたくない理由のトップは、それです。何もかもがバレバレで、同調することが当り前のように求められる世界はイヤなのだ◆ワタクシのように都会からのこのこ入り込んできて、何を言われても屁の河童、カエルの面にションベンという人間は地区の中に少なくて、いい歳になるとみんな分別が付いてオトナになる人ばかりです。だから世の中は変わらず、しばらく絵に描いただけの天下泰平が続くのでありましょう。めでたいことであります。