夏になると2週間に一度の間隔で家の周りの草刈りをします。なるべく草を短く刈ったほうが草の伸びが遅くなるので、草刈り機の刃をナイロンコードに変えた時期がありました。金属のチップソーより地面をたたくように草を短く刈れるからです◆ナイロンコードは太さ3㎜程のプラスティックのコード(ロープ)が回転するので、地面の石や固いものに触れても反発がなく安全です。コードは石などにあたると切れてしまうのですが、短くなると自動的に伸びてくるようになっているので、どれだけロープが消費されたのかは草刈りをしながら実感できません◆ナイロンコードを使い始めて1シーズンが終わるころ、ローターを見るとコードがほとんど残っていないことに気が付きました。4mのコードが巻いてあったのにすべて使い切ってしまった。ふと思ったのは、この4m分のコードはどこに行ってしまったんだろう、ということ。つまり、ひとシーズンかけて草を刈り、4m分のナイロンコードをちぎって庭にばらまいたのでした。マイクロプラスティックを生産していることに過ぎないわけで、翌シーズンからまた金属のチップソーに戻しました◆使う前にわかるだろ、と言われればその通りです。でも、人間はこんなことばかりしているような気がします。ちょっと便利だったり都合の良いものを見つけて使い始めるけれど、その裏では必要のないゴミをばらまいているだけだったり、使わずにできる作業を動力に頼って化石燃料を消費していたり◆庭に生える草も長い年月をかけて管理すれば、草刈りをする必要もなくなるそうです。自然と共生するというのは、そんな自然との向き合い方をすることなのでしょう。店のテーマに掲げた言葉を、生活上で実践できていないことに恥ずかしく思うのでした。もうすぐまた草刈りの季節がやってきます。さて、どうしましょうか。