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夜中にシカが鳴くようになって、秋の深まりをふとんの中でも感じられるようになってきた。シカは一年中家の周りを跳ねまわっていて、危険を感じたりすると「ピャッ!」という声を上げるので、鳴き声は毎日聞いているのだけれど、秋の夜鳴きは「ピョウオ~、ピョウオ~、ピョウオウオ~」という比較的長い鳴きで、音階が何ともうら寂しいトーンなのだ。それはまるで失った子供を呼び続けているかのように聞こえるのだけれど、実際は発情期に縄張り宣言をするオスの声なのだそうだ。
人間は実りの秋を見て味わって楽しむけれど、山の生き物にとっては楽しむよりも来たるべき冬に備えて蓄える時期なので、極めて真剣に食べ物を求めているらしい。人間が山に入る時は今の時代は遊びのためであるのに比べ、生き続けるために餌を求めている山の生き物は常に真剣なのである。 その昔、人間がまだ自然と協和しながら暮らしているころは、人里と動物の山との境に共有林、入会地、薪炭林などと呼ぶ緩衝帯があった。木を育てたり、薪を採ったり、炭を焼いたりして人が里山を手入れしていたころは、動物たちも人間との距離を測りやすく、人間も動物たちのことを心得ていたので、人間とクマがぶつかるように山で出くわすことも滅多になかった。 やがて、薪はガスに替り、木は外国から輸入されるようになり、人間が経済動物と呼ばれるようになって山に入らなくなると、里山は緩衝帯としての用をなさなくなった。動物たちは少しずつ人間の来ない山にも下り、人間の作物や食べ物のカスが大変おいしいことを学習する。そして、いつの間にか人間との距離感が分からなくなり、餌を求めて家の周りにも出没するようになってきた。 一方で、かつて動物たちのエリアだった山の中に道路ができ、車に乗って人間が大挙して押し寄せるようになった。最初は恐れおののいていた動物たちは、やはり少しずつ学習を重ねて人間の周りに行けばおいしい食べ物があることを知る。やがて、里山と同じように距離感を見失って鉢合わせになってしまうことが起きるようになる。 人間は80年から生きるけれど、山の動物たちはせいぜい10~20年ほどの寿命しかない。ということは、代替わりが早い分、学習が経験として次代に受け継がれるのも早いだろう。明治の人間がそろばんと大福帳で商売をしていたのに比べ、平成の人間はスキャナとパソコンで物を売っているように、人間だって3代経ると常識が変わる。クマだって3代経れば、人間は怖いという見方から、人間はおいしいものを持っているという見方に変わったとしても不思議はない。問題なのは、人間よりもクマの方が状況の変化に対応するのが早いということに、人間が気付いていないことなのだ。 乗鞍岳の畳平で人間を襲ったクマは、人間社会の法則で「処刑」されてしまったけれど、人間を一種の生物にとどめた自然界の法則があるのだとしたら、今までの経緯を見る限り人間に非はなかっただろうか。人間はもっとも賢い生物として地球上に君臨しているのだから、もう少し世界観を広げて自然界を見下ろしてみたらどうなのだろうか。はたして人間の都合だけが正しいのか、と。 ■
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by organic-cambio
| 2009-09-29 17:13
| 店主の雑言
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オセロゲームのような選挙結果のおかげで、世の中は少しだけ変わりそうな気配が見えてきた。霞が関や永田町からはこれからいろんなものが出てくるんだろうなぁ。踏み潰されたトカゲとか、干からびたカエルとか、生きたまんまのゾンビとか・・・。
ノーテンキな八百屋は、今日も天井を眺めてため息をつきながら空想に耽っている。なんてったって連休は暇だもんでね。その空想の世界では、世の中はずいぶん今と変わってしまうのだ。何でそんなに変わってしまうのかって? 簡単なのだよ、人間にシッポが生えてしまえば・・・。 人間に細くて長~いシッポが生えているとする。その様はネコと同じようにしなやかに空を指し、うれしい時は先が揺れ、元気がない時は下を向き、怖い時は隠れるように股の間に入ってしまう。 パンツやジーンズにはシッポの穴があいていて、両足を入れた後に手を後ろに回してシッポを出してからお尻をしまわなくてはならない。シッポの穴はゴム編みになっていて、太さの違いに対応できるようになっているものが主流だ。夏はシッポ丸出しだけれど、冬はフリースなどのカバーが付けられるようになっている。シッポ用のストッキングもある。マセた娘に網タイツ風が人気。 レストランではシッポのマナーが悪いとみっともない。だらりとしっぽを椅子から垂らしたり、床に着けたりしてはいけない。椅子の後ろにぴんとまっすぐ上に立てるのが良いマナー。先っぽをテーブルの上に載せたりしてはいけない。シッポで後ろの席の人の頭をたたいたりするのはタブーだ。 電車の中など公共の場所でもマナーが問われる。シッポが他人に触れたり、イケナイことをしたりしないように二の腕に巻きついているのが良いマナー。ちゃんと二の腕に絡んでいないと、男は痴漢に間違えられても文句は言えない。吊革には「シッポで吊革をつかまないように」という注意書きがある。ドアが閉まる時には「シッポをドアに挟まないようにご注意ください」とアナウンスが流れるが、それでも朝のラッシュ時には、シッポが挟まれて所々のドアからはみ出したまま電車が発車する。 顔の表情と同じようにシッポが喜怒哀楽を表わしてしまうから、他人に内面を知られたくないときは、シッポの動きに注意を払わなくてはならない。麻雀でハネ満を黙テンしていても尻尾の先はピクリとも動かしてはならない。ボクシングではラウンド中にシッポが内側に巻いたらTKO負けになる。テレビ討論で野党議員に鋭く突っ込まれた与党党首が、顔は平然としていてもシッポの先がブルブル震えていたりすると、翌朝の新聞に資質を問うような記事を書かれてしまう。 しっぽの先に装着できる傘があって、自転車に乗る時は便利・・・。ヤクザから足を洗うときはシッポを詰めさせられるので、シッポを短く切った人は・・・。八百屋のオヤジは車のドアにシッポをはさんで、生涯シッポがくの字型になってしまった・・・。 ね、シッポがあるだけでずいぶん世界は変わるでしょ。そう考えているとキリがない。しかし、まったく・・・連休は暇だなぁ。誰だ!休日を動かすようにして5連休なんかにしたやつは・・・。 ■
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by organic-cambio
| 2009-09-22 17:53
| 店主の雑言
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幻想的な秋の夜の森で、約10軒の夜店が出る予定です。
プロとアマがそれぞれの手作り品を持ち寄って、クラフトマーケットが行われます。 夜店と音楽と少しばかりのスープと焚き火が、あなたのお越しをお待ちしております。 普段味わうことのできない夜の森での小さなイベントに、ぜひお出かけください。 日時:2009年10月11日(日) 16:00~20:00 会場:塩尻市宗賀 平出遺跡博物館おとなり きんぴら工房 出展予定:竹細工(籠・箸など)・ガラスアート(アクセサリー)・木工(箸・椀・おもちゃなど)・家屋建築(組み立て模型や写真説明)・消しゴムハンコの制作・天然酵母パン 当日は参加者・来店者にカレースープの無料サービス(約50杯)を予定しています。 駐車場は平出遺跡博物館の駐車場を使っていただきます。 夜の催しであることと、民家も近いので声や音が響き渡ります。 素敵な雰囲気を味わうためにも、参加者全員が静かな時間と場所を作るように木を付けてただきます。 主催:きんぴら工房イベント班 問合せ:きんぴら工房 塩尻市宗賀1021-9 電話・電書:0263-53-5494 e-mail bynsx050@ybb.ne.jp ■
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by organic-cambio
| 2009-09-19 18:00
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すっかり涼しくなりました。夜はもう寒いくらい。日が暮れるのも早くなって、秋も本番であります。
そこでおすすめが、、じっくりと煮込んで味がしみ込んだ、すぐに食べられる「煮込みおでん」 さつま揚げはもちろん数種類、ちくわに、こんにゃくに、卵に、大根も入って充実の8個入り。 常温で保存できるので買い置きしておいても楽。寒い夜に一品、温かいおでんがあると、豊かになった気分になりますね。 ★出雲おでん(島根・別所蒲鉾店) 8個 756円 ■
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by organic-cambio
| 2009-09-19 17:38
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一昨年に見たアサギマダラの群舞が忘れられなくて、霧ヶ峰に出かけた。アサギマダラとは黒地に浅葱色の美しい羽をもつ蝶で、はるか奄美諸島まで数千キロの渡りをすることでよく知られる。
霧ヶ峰の、その名も蝶々深山(チョウチョウミヤマ)というこんもりとした丘のような山の裾に、低いミズナラの林がある。その周りのヨツバヒヨドリの花がアサギマダラは好きなようで、ヒラヒラハラハラと、思わず追いかけてしまいたくなるような優雅な飛び方で、群れ飛んでいたのだ。 ところが今年は出かけた時期が少し遅かったのか、ヨツバヒヨドリの花は茶色く咲き終わっていてアサギマダラは飛んでいなかった。ミズナラの根元に腰をかけてぼんやりと林を眺めていると、明るい日差しにミズナラの葉が揺れ、下生えの笹の葉がキラキラと輝いて実にきれいな風景だった。あの世というのはこんな景色なのではあるまいか、と思って木立を眺めていると、一羽のアサギマダラが現れた。ヨツバヒヨドリの周りを、もう終わってしまった花を惜しむように飛んでいる。大急ぎでカメラに姿を収めたが、もう1枚と思っているうちに飛んで行ってしまった。 この地、霧ヶ峰は日本のグライダーの発祥地なのだそうだ。思えば、その昔、ハンググライダーをやってみようと思い、設計図を手に入れたことがあった。実家が鉄工所をやっている山岳部の先輩と組立の打ち合わせまでしたのだが、急にアラスカ遠征に参加することになって中断してしまった。 その後、一緒に考えていた先輩は、ヨーロッパアルプスの岩場から、後輩とザイルを結んだまま1000mも墜落して肉片と化してしまい、ハンググライダーの話も復活することもなく、消えた。 ハンググライダーも事故が相次いで、ずいぶん亡くなった人がいたらしい。もしアラスカ遠征に行かず、ハンググライダーにトライしていたら、私も若くしてみんなに見送られていたかもしれない。自分では大変な臆病ものであることを自認しているけれど、若くして見送った知人の数を数えてみると、一歩間違えば自分だって川を向こう側に渡っていたかもしれないのだ。 美しい風景の中をたった一羽で現れたアサギマダラは、そんなことを思い出す不思議な気分をばらまいて行った。ミズナラの林を眺めながら「オレが先に行ってしまったらこんなところをさまよっているだろうから、ときどき見に来てくれよなぁ」と、つぶやくと「私はそのころにはボケて忘れてしまっているから、子供たちにちゃんと言っておいてよね」と、隣に座っている妻は言った。 ■
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by organic-cambio
| 2009-09-15 17:45
| 店主の雑言
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夏休みで帰省(寄生?)していた無駄飯食いのうち、一人は東京に帰ったが、もう一人はまだノートPCをまくら元に置いて昼夜逆転生活を送っている。このオタク息子のネトゲべっとり生活は、全くどうにかならないものかと傍で見ていてうんざりするのだけれど、もう二十歳を過ぎているのだから、自分で気づいてもらうしかない。親は口出しなんかしない。勝手にやってなさい、バカ。
昔も大学は9月まで夏休みのところが多く、8月は長期で出かけたりするのだけれど、9月になるとどうにも暇を持て余した。退屈である。一日が長い。金もない。つまらない。部屋にごろりと転がって、天井を眺めては溜め息をつき、学生は空想にうつつをぬかす日々を送るものであった。 ところが、である。我が家の無駄飯食いの毎日を見る限り、今の学生たちは暇という時間、退屈であるということを知らない。暇になればPCを開いてネトゲ、TVでプレステ、飽きたらベッドでコミックを読んで、疲れたら眠ってしまう。おいおい! そこはオレのベッドだぞ、まったく・・・! ある晩は、風呂に入るためにバスタオルと着替えを持った男が、パンツ一丁でウロウロと探し物を始めた。姉のケータイに刺さっていたイヤホンを貸してほしいというので、なんで風呂に入るのにそんなものがいるのだと問うと、「だって風呂に入っている時って暇じゃん」とほざいてくれる。風呂に入りながら音楽を聴こうというのだ。これだけ身の周りに遊んでくれる機械が居ると、何かしていない時間はすべて暇ということになってしまう。もう、暇という概念さえ変わってしまったのだ。 私自身の経験からすれば、暇というのは退屈ではあったけれど、悪い時間ではなかった。後になって生きてくる、いわば機械の遊びのような部分であった。満たされない欲望(・・・ちがいますよ!)を天井のあたりに漂わせ、ため息をつきながら空想に転化させ、実現させるための道筋を描く。ずっと思い続けている空想は、やがて天井から手の中に下りてくることがある。 学生とは空虚な中から構想を膨らませる年代であり、暇な時間とは湧き上がった構想を実現させるためのアイドリングなのだ。そんな時間を、画面に現れる小さな欲望を追いかけることで消化してしまうのは、あまりにももったいない。だけど、それは自分で気づかないかぎり、永遠にわからない。 ■
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by organic-cambio
| 2009-09-09 18:04
| 店主の雑言
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今年の夏はずいぶん山を歩いた。木曾ヒノキの天然林、ブナの森、ヤナギランの咲くお花畑・・・。お盆が過ぎ、秋風が吹くようになって、夏山の締めくくりはやはりピークに立つべきだと思い立った。どうせ登るなら3000m。手っ取り早くそれでいて充実感があるところといえば、北沢峠から仙丈ケ岳。だけど、時間がちょっと足りない。カミさんの体力にもちょっと無理がある。そこで・・・。
月曜日の店番美人Fさんにいつもより早く出てきてもらい、セッティングを慌ただしく済ませて店を出たのが10:00。高速で松本まで飛び、158号で山に分け入り、乗鞍高原の駐車場に着いたのが11:30。山頂付近にガスが巻き始めたので、急いでタクシーに乗ろうかと思ったが、値切っても片道6000円にしかしないので蹴飛ばして12:00のバスに乗り、畳平に12;50着。 下りのバスを待つ人の長蛇の列をかき分けて、コマクサの咲く道を歩き始める。バスを降りて歩き始めがもう2700mというのは、どこかイケナイことをしているようで後ろめたい。30分ほど歩いて肩の小屋の前で小休止。頂上から中学生の団体が下りてくるのをやり過ごし、登山道から石を投げる子どもを怒鳴りつけ、息の上がったカミさんのペースに合わせて歩いて乗鞍岳頂上14:30着。 ここは一応3026m。乗鞍なんて・・・と、今までは登る山の対象と見ていなかったのだけれど、限られた時間であっても最大限に地の利を生かすと、体力に無理のない範囲で3000mに立ててしまう。斜面を埋め尽くすハイマツの海、北斜面に残るスプーンカットの残雪、眼下に沈む里の山々。ここからの風景は間違いなく3000m。ちょっとズルをしたけれど・・・、まあいっか。 14:45、ガスが上がってきたので下山開始。ザクザクの滑りやすい道をゆっくりと下る。カミさんが滑って足をひねって歩けない…なんてことになると代償が大きいので、ゆっくり下る。もう登ってくる人はいない。15:30畳平のお花畑に着き、秋の花々が咲き乱れる中でゆっくりと休む。 16:10のバスで畳平から下り、駐車場に17:00着。傾いた日差しの中を赤とんぼが飛んで、夕方が迫ってきた。登ってきた道をそのまま下り、松本から高速に乗って、18:30店に帰る。店番美人はKさんに代わっている。何食わぬ顔で店を片づけ、19:00営業終了。いつもどおりに家路につくが、ちょっと足が重い。店を抜け出して3000m。朝晩は同じパターンで昼間が違う、皮が同じであんこが違う、あんパンのようで食べたらカレーパン、という一日であった。 ■
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by organic-cambio
| 2009-09-01 18:39
| 店主の雑言
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