カテゴリ
最新の記事
以前の記事
2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 05月 最新のコメント
検索
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
1
◆昨年の四国ツアーでは毎日毎晩雨と雷に追いかけられたが、今回は出発前からまったく雨の心配がない稀有なほどの好天に恵まれた。テントを張るときも雨の備えが全く必要なく、天気の点ではかつてない楽なツアーだった。そのかわり毎日35℃もの猛暑にさらされて、水分補給のために飲んだPETボトルが車の中に山を築いた。35℃の街中を歩いて巡っていると、飲んだ水分がすぐに汗になって流れてしまう。三日目になるともう暑いとも感じなくなって、カラダが暑さに順応してしまった◆四日目の晩にテントを張ろうと思っていた平戸市の中瀬草原に着くと、誰もテント場として使った形跡がなかった。確かに何も陽を遮るものがないカンカン照りの草原だから、真夏の日中にテントを張って遊ぶところではないのだ。広い草原が玄海灘に向かって続いていて、遠くに浮かぶ船が眺められる。日が沈めばテントで夜を過ごすのに最高のロケーションだ。ところがひとつ大問題があった。トイレが壊れていて使えない。どこでも野良犬のように済ますことができるオトコとは違って、カミさんにとっては大変な問題だ。海を望む景色が気に入ってしまった私はなんとしてもここに決めたいのだが、カミさんにやぶの中で済ませろというワケにもいかず、あきらめて別の場所を探すことに◆車に戻って駐車場を見渡すと、隅っこに新しいトイレが建っているのが見えた。「なんだ、新しく建て直したんだ…」と言ってドアを開けると、中には大きくていかにも獰猛そうな蚊が白い壁が黒く見えるほど貼りつき、「イラッシャイマセ~」という声に聞こえるほどの羽音を立てていた。「ダメ、絶対にダメっ!」と、今朝も蚊に刺されてアレルギーで腕が腫れあがってしまったカミさんが叫び声をあげた◆逃げるように中瀬草原を後にして、平戸島の海沿いにある市営キャンプ場へ。海辺のヒナ段の上にテントを張ることに。水洗トイレはもちろん温水シャワー付だ。いったん平戸の市内で買い物を済ませ、暮れていく海を眺めながら刺身や寿司で夕食。買い物の際に観光案内所でもらった地図で、平戸島と橋で繋がっている生月島に「御崎野営場」という場所を発見。翌日の有力なテント場候補地とする◆五日目、平戸の街中を見学してから平戸島の北西に浮かぶ生月島へ。橋で繋がる西の最果て。南北10㎞ほどの島を北上してまずはテント場を検分。東シナ海に落ちる荒々しい断崖の上に広がる芝の園地。やはり日差しを遮るものは何もないけれど、きれいなトイレとシャワーがある。車に鍵を架けないと車ごとなくなる場合もあると、かなりものものしい注意書きがあるがロケーションは最高。西に東シナ海、東に玄海灘と両側に海が望めて設備もきれいなので、午前中ながら迷わず今夜の場所に決定。役場に使用手続きに行くと、許可願いの用紙を探すのに相当手間取っていたので、滅多に使う人がいないのかもしれない◆お昼は島内であごだしうどんと刺身定食。西の日本海側はどこへ行ってもあご(トビウオ)のだしが多い。刺身用の醤油は甘さが付いていて独特。原材料を見ると一番目に甘味料が書いてあるのだから、相当な甘味だということ。四国にはその土地ならではの寿司がたくさんあったが、長崎にはあまり多くない。車で走りながら畑を見てもあまり特徴のある作物がないばかりか、平地は田んぼばかりで畑自体が少ない。長崎といえばじゃが芋の大産地だけれど、葉菜や果菜などの生鮮野菜は消費地から遠いことから生産が盛んにならなかったようだ。一方で魚は本当に豊富だった。魚売り場で若い女性が母親らしい人に「今日はアジとイッサキがおいしそうだから買って」と言うのを聞いて、食べ物に占める魚の割合が多いことが窺えた。おまけに並んでいる魚が全部刺身になる鮮度なのだから、信州の魚事情に不満があるわれらつがいには大変うらやましかった◆平戸島を一周して生月島の御崎野営場に戻ると、相変わらず貸切状態だった。下見に来たときにやって来たバーベキュー目的の人たちも、陽射しを遮るものがないことを理由にどこかに消えたので、暑い夏にこの場所を使おうというのは、われらのような夜を過ごすだけのツアラーに限られるようだった。海に沈んでいく夕日を正面に、今夜も魚尽くしの夕食がテーブルに広がった。アジの寿司、サバの刺身、海鮮を巻いた大漁巻、たこの唐揚げ、アジのフライなどなど。どれもここでなければ食べられないものではなかったけれど、夕日で真っ赤に染まる海を見ながら食べると最高の食材に思えるのだった。
![]() ■
[PR]
▲
by organic-cambio
| 2013-08-27 16:40
| 店主の雑言
|
Trackback
|
Comments(0)
さて、夏休みも終わりました。あとは大晦日までひたすら毎日営業の日々になるのでありますが、この毎日の営業を笑顔で過ごすための夏休み。おかげさまで大変充実した6日半を過ごすことができました。そこで、少しだけですが皆さまにもおすそ分けを差し上げたく、また数回にわたって旅のお話にお付き合い下さいませ◆今年の目的地は長崎。信州から九州に行く場合、松本や名古屋から飛行機に乗るか、名古屋まで出て新幹線という人がほとんど。片道で1000㎞あるのだから、車だと日がな一日走りっぱなしになってしまう。でも、飛行機は高いのね。松本から福岡までは片道で3万円。二人で往復すればそれだけで12万円也。6日間の交通費、食費、宿泊費をすべてひっくるめて10万円強で済ませようというビンボー夫婦には、とても乗ることができない高嶺の花。だから、ひたすら地面を走って関門海峡を渡ることにした。実は、高速道路料金と燃料費を足せば航空運賃の半分近くになり、時間短縮効果を考えると決して車で行くことが安いとは言えないのだけれど、あえて自分で車を走らせて行こうとするところが、勝手に名づけた「移動欲」というものなのだ。12時間かけて走ったところにやって来た充足感という、ちょっと普通の人には理解し難い欲望なのかもしれない◆今回の一日目は昼まで仕事をして、甲子園の近くにあるカミさんの実家に夜9時に転がり込んだ。預かってもらっている我が家の4番目浪人娘は甲子園球場でアルバイト中。高校野球が始まってからは朝が早くなり、さらに暑さで疲れ果ててしまったようですでに夢の中。娘とは翌朝に1~2分顔を合わせただけだった◆二日目は混雑する道路を避けながら門司港まで。どこが混んでいるかを早めに知って避けて走るのは、ちょっとゲームのような感覚。広島が混んでいるようなので山陽道を避けて中国道で西へ。さすがに休み前の忙しさの疲れが出てきて、久々に腰が痛い。車を降りると年寄りのように腰が曲がったままになってしまった。夜は地元の魚を握るという回転寿司を食べ、予約しておいた1泊4200円の安宿に。海峡のすぐそばだったので、ときどき船の汽笛が聞こえた◆三日目は門司港の古い町並みを巡ってから長崎へ。35℃の灼熱の街中をPETボトルで水分を補給しながら歩く。お昼はちゃんぽんと皿うどん。夜は市内から山に上がった市民の森にテントを張った。無料ながら管理施設に近く、きれいなトイレや洗面所も使えてカミさんはひと安心。市内からほど近い山の中で、市民でもない旅行者がこんな設備を使わせてもらえることに感謝。山を下りて中華街で夕食。稲佐山の中腹にある温泉で汗を流して山に戻る。ちょうどナントカ流星群が出現する夜だったらしく、夜中に歓声で目が覚めた◆今回はこの長崎までの宿泊は予約をしておいた。お盆前の混雑に巻き込まれて着くのが遅くなると、テント場や風呂探しに往生することになる。真っ暗な山の中のテント場を探すのは骨が折れるし、中途半端に妥協して夜中にヤンキーバイクの音に叩き起こされたり、花火遊びに来た兄ちゃんたちとけんか腰になった過去を繰り返さないようにしたかったので。われらはビンボーではあるけれど、ツアー中であってもきちんと風呂に入って静かなところで眠るという生活の質を確保することにしているのだ◆4日目、長崎市内を出て海辺を北上。途中の直売所で揚げたてのハモ天を味わう。四国も九州もすり身の天ぷらがいろいろあっておいしい。佐世保の市内を通りぬけ、山の上から九十九島を眺め、ひじきご飯と巻き寿司を海辺の岩の上に陣取って食べる。大正時代に建てられたレンガ造りの田平教会にため息をつき、ステンドグラスの美しさにうっとりした。さらに北上して平戸島への入り口、平戸大橋のそばにある大きな草原のテント場に向かう。ここは海を望む広い草地で、かなり期待を込めて向っていた。あわよくばあと2泊はこの草原をベースにして平戸周辺を回ろうと思っていたのだったが、予想外のことがあってこのテント場を断念せざるを得なくなった。
![]() ■
[PR]
▲
by organic-cambio
| 2013-08-20 16:27
| 店主の雑言
|
Trackback
|
Comments(0)
今年の夏休みまであとわずかとなり、店の仕事を離れると考えることはそのことばかり。今年は6日半の日程をフルに使って九州まで遠っ走りをする。ここから九州までは1000㎞以上あるので、行きも帰りも途中でひと休みを入れることにした。行きは午後からの出発になるので、兵庫のカミさんの実家で一泊。帰りは頑張れば1日で帰ってくることもできるのだけれど、次の朝は6時から仕事を始めなくてはならないので、無理せずに山口まで前日に戻ることにした。山口から700kmあまりなら、余裕で帰ってくることができる。そんなところはひと昔前に比べれば随分と慎重になった。言い換えるとジジイになった◆九州といっても広くて、中4日で回れるところは限られてしまう。当初は大分から熊本へと考えていたのだが、どうも物足りなさを感じて変更することにした。阿蘇や九重の山も耶馬渓や別府の温泉も魅力だし、石造りの橋を巡ったり古い町並みを歩くのも良いのだけれど、いつも温泉が湧く古い町並みのそばで山を眺めながら暮らしているのだから、九州まで行ったら違うロケーションで過ごしてみたい。日本海でも太平洋でもない東シナ海の風に当たってみたい。夏はやっぱり海辺で海のものを食べながら暑い暑いと汗を流したい。そこで行き先を佐賀と長崎に変更した◆だいぶ読み込んでいた大分と熊本の地図を白紙に戻し、佐賀と長崎の地図を最初から読み込む。カーナビなどはないので、頭の中におおよその地図を描けるように地図を暗記してしまう。すべての行程は行き当たりばったりだから、時間や天気、込み具合などの条件によってその場で行先をすぐに変えられるようにするためには、その時になって情報を仕入れていたのでは間に合わない。ネットが受信できるナビならその場で情報が入ると思うかもしれないが、お金を使おうとする人に向けての情報はあふれているけれど、お金を使わずに済ませようという人に向けての情報は、同じネットでもかなり深く掘らないと出てこないものなのだ◆泊りはいつものように無料あるいは格安のテント場。丹念に調べておくのだけれど、実際に行ってみるとずいぶん印象が違うこと多い。昨年もすんなりと決まったのは最後の四泊目だけ。一泊目と二泊目はカミさんからダメが出て、ショバ替えをした。一泊目は雨が降りそうな雲行きだったので、大雨が降った時に道が崩れるかもしれないというダメ。二泊目は薄暗くて湿っているというダメ。どちらも次に向かった場所の条件が良かったので丸く収まったが、さらに条件が悪くなると快適な寝場所を探して夜遅くまで彷徨することになる。最悪の場合は車の荷を下ろして車中泊という手もあるのだが、朝方でも27℃ぐらいまでしか下がらない熱帯夜の中での車中泊は、台風に捉まったりしない限りは避けたい。どこでもテントさえ張ればゴロリと寝られるおじさんと違うので、この寝場所だけはカミさんが納得するように決めないと、後で高くつくことになるのだ◆行き先が佐賀と長崎になったことでかみさんが喜んだのは、伊万里、有田、波佐見という焼き物の里巡りができることだった。昨年も松山で砥部焼を手に入れ、最近は行く先々で器を見たり手に入れたりしてきた。いろいろな焼き物の産地はあるけれど、今度は日本で屈指のブランドだ。舞い上がって高いものに手を出さないよう袖の裾をつかんでおかねば。皆様も良い夏をお過ごし下さい。
■
[PR]
▲
by organic-cambio
| 2013-08-06 15:47
| 店主の雑言
|
Trackback
|
Comments(0)
1 |
ファン申請 |
||
外部サイトRSS追加 |
||