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CAMBIOという屋号は、スペイン語で変える、交換するなどの意味になる単語を拝借したものです。スペイン語圏に行くと、街のあちこちにCAMBIOという看板がかかっていて、みんな両替屋さんです。だからスペイン人のお客さんから見るとなぜこんなところに両替屋があるのかと思われるようで、実際にカノラホールに来たというスペイン人の演奏家から「なぜこんな名前にしたのか」と尋ねられたこともあります。
CAMBIOという名前に行きつくまでには紆余曲折があって、さまざまな候補が浮かんでは消えた末に決まった屋号です。一貫していたイメージは、野菜を村から街に運んでお金に換えて村に戻すこと、つまり交易をする場所ということでした。 かつて旅をしたアラスカには、トレーディングポストという食べ物から雑貨まで何でも売っている、いわばよろず屋のような店が原野の中の集落にあって、その昔は原住民イヌイットの産品と生活物資を交易する場所だったようです。CAMBIOには物々交換という語彙もあることから、ほとんどこじつけのようですが、村と街との交易所という意味で屋号に使わせてもらいました。 先週、フェアトレードをめぐっての言いがかりには、このCAMBIOという屋号をつけた背景や目指す方向性に、微妙にかかわりがあるのです。街に住んで村の産品を金銭に換えるという生業をしていると、国内の現実を前にして発展途上国とフェアなトレードと言ってみても、結局は対岸のリゾートホテルから花火を見ているような虚しさをいつも感じてしまうのです。 #
by organic-cambio
| 2009-05-19 18:47
| 店主の雑言
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何にも知らなかったのだけど、5月9日はフェアトレードの日なのだそうだ。フェアトレードのことをここに書こうと思って調べていたらたまたま発見してしまったのだけど、なんとそれはこれを書いている今日のことではないか。困ったな、あまり今日は悪口を書けないぞ。
フェアトレードはもう説明する必要がないほど、一般的に知られるようになった。考え方として正しいと思うし、資源に恵まれないこの国としては座右の銘にしなければならないことだと思うのだけれど、その広がり方にどうも引っかかる部分があって、よせばいいのに事あるごとにそれをしゃべってしまうので、私は関係の方々からいつも白い目で見られている。 第三世界や発展途上国と言われる国々の産物を、経済的に優位に立つ国が搾取することなく、公正な価格でかつ継続的に取引をする、というのがフェアトレード。では貿易から国内での農産物の取引に目を転じて、第三世界や発展途上国を農村あるいは生産者に置き換え、経済的に優位に立つ国を都会あるいは流通と置き換えてみた場合、はたしてこれがフェアと言えるのかどうか私は首を傾げてしまうのだ。 同じ国の中で、農村と都会、生産者と流通のどちらが豊かかという比較は、考える人の価値観によって大きく左右されることではあるけれど、どちらを中心に富が蓄積されてきたかと考えると、完全に偏っている。農村と生産者は、都会と流通(の市場構造)に搾取されていると思えてならない。 大根1本、ほうれん草1束の価格が一般市場で100円だとして、月給40万円の人が一日8時間労働で週5日働くとすると、おおよそ時給2000円。大根やほうれん草が種をまいたあとは放っておくだけでできるわけがなく、間引きをし、草を抜き、虫から守る手を施し、収穫して、箱詰めして、集荷所まで運び、さらに都会の市場まで運ばれてたったの100円。 こういうことを言って嫌われる理由の一つは、内容が論理的ではなく感情的だからなのだろうと察しはつくのだけれど、今ある国内のアンフェアな構造はこの通りではないかと、私は毎日、店で身をもって感じている。 そしてなぜフェアトレードの広がり方に引っかかりを感じるのかといえば、妬みと言いがかりのようなものなのだけれど、もっと自分たちの足元を見てほしいということなのだ。第三世界の雑貨を買って彼らを支える気分になることも結構だけれど、自分たちの国の中で生活に欠かすことのできない食べ物を生産することに対して、はたして正当に評価し十分な対価を払っているのかどうかよく考えてみてほしいのだよ。まったく。 遠い国とのフェアな関係を感じることはフェアトレードで簡単になったけれど、自分たちの足元にあるアンフェアを変えることはなかなか大変なことなのだ。 #
by organic-cambio
| 2009-05-12 18:52
| 店主の雑言
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今年の五月連休は年中無休の看板を引っ込めて2~3日休んでしまおうか、などと考えていたのだけれど、結局いつものように毎日営業することにした。内心では二人の自分がせめぎ合っていて、怠け者の自分は休んで遊びに出かけることを主張し、小心者の自分はおしりの火が燃え盛るのを恐れて休まないことを主張していた。まあ、どっちが勝っても大したことはないので、放っておいたら小心者が勝ったというわけだ。
5月連休は1年のちょうど3分の1が終わったところなので、毎年ご褒美に丸々1日だけの休みをもらう。普段は休みとは言っても半日だけだから、丸々1日の休みはうれしい。当然どこかに出かける。ところが、今年は高速が混みそうなので遠くへは行けそうにない。渋滞に捕まるくらいなら高速なんか乗らない方がいい。 確か去年はガソリンが高騰して、遠出を避ける人が多かったはず。地球温暖化を防ぐためにもエコドライブがいいですね・・・なんて言ってたかと思えば、今度は高速が千円で乗りホーダイなら行けるだけ遠くまで行っちまえとエゴドライブになっちゃった。みんな自分のフトコロ加減でものを考えてばかりいるから、去年と今年でこんなに言ってることやってることが違ったって何とも思わない。ああ、そして今日も高速は大渋滞。 #
by organic-cambio
| 2009-05-05 18:02
| 店主の雑言
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私は高校から山岳部に入ったので、ほかのクラブ活動では体験できない濃密な人間関係や、独特の生活技術を習得することができた。山岳部のトレーニングは結構ハードで、週3回は10km近いランニングと40kgの重さの石を背負って2kmを歩かされた。さらに山に行かない土曜日は昼ごはんを作る練習もあって、実際に山に入った時にちゃんとした食事を作れるように鍛えられていた。
食事とは言ってもそんな大層なものを作るわけではなくて、カレーとか豚汁などがいいところ。だけど、何せ15歳の少年たちだから自分で食事を作った経験なんてほとんどない。米を鍋で炊くなんてことができるとさえ思っていない。だから1年生が米を炊くコツをつかむまで、上級生はまずいご飯を我慢して食べ続けなくてはならない。水が少なくて芯が残ってしまったガンタ飯、逆に水が多すぎてゆるゆるになってしまったベッチョ飯、途中でふたを開けたり火が止まってしまったためにごはん粒が毛羽立ったようになるケバ飯などなど。 そんな失敗をしても、練習のときは家に帰ればうまい飯が食えるわけだから、何とか許してもらえた。ところが合宿中でみんなくたびれ果てている時にそんな失敗をすると、みんなから冷たい目で見られるだけでなく、片付けの最中に上級生から無言の蹴りが背中に飛んできたりもした。なかにはそんな失敗作でも、いつも「うまいうまい!」と言って食べてくれる上級生もいて、さまざまな人間性というものも知ることができた。 そんな経験をおまえは後になって何に生かしたのだ、と言われると言葉に詰まってしまうのだけれど、同じ釜の飯を食うことは結構大変なのだ、ということだけは充分に身に沁みた。 #
by organic-cambio
| 2009-04-28 09:35
| 店主の雑言
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我が家の場合は一般の家庭と少し台所事情がちがっていて、あれを作るからこの材料を買うという料理の起点ではなく、売れ残ったから、たくさん入ったから、新商品だから、サンプルだからなどという、「使わなくてはならないワケあり素材を消化すること」から料理を考え始めなくてはならない。
それだけに、こうあるべきという名のある料理ではなく、こんなのもありというアドリブ料理の発想になる。だから我が家の台所主任は、結構たくさんのレシピの抽斗を備えているらしい。 その整備のために、図書館や本屋に行くとレシピ集や料理関係の本のチェックを怠らない。必要なのは名のある料理を作るためのレシピ集ではなくて、いかに手元にある素材でうまいものを作るか、残ったものをどうリフォームしてうまく食べ尽くすか、という知恵の素なのだ。 この4月からは一年ぶりにお弁当作りが始まったので、最近はお弁当のレシピ集を買ってきたらしい。お弁当のおかずといえば、世間一般では冷凍食品が重宝がられるものなのだけど、いつもの食材をうまく使い回すことで、大した手間をかけなくても冷凍食品よりずっとおいしいものができてしまう。 かつて息子たちが高校に通っているころ、わが子供たちのお弁当は周りの友達から人気があって、「おまえんちの弁当はおかずがうめえから・・・」と、おかずの交換を強要されたそうだ。「ただ残り物を詰めただけなのにね・・・」と台所主任はさりげなく受け流すのだけれど、そのさりげない残り物になるまでにずいぶんと周到な段取りがあることは、お弁当を食べる側にはわからない。 #
by organic-cambio
| 2009-04-21 18:21
| 店主の雑言
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